吉野 金峯山寺・蔵王堂


■吉野の桜

快晴に恵まれた四月初旬、咲き誇る桜の群生を眺めながら 吉野の山を歩いてきました
「願はくは花の下にて春死なん その如月の望月の頃」
この有名な西行の詩もきっとこのような季節に 詠われたに違いありません。風に吹かれて散り始める ピンクの花びらを見ていると、華やかさの裏に 何かしら死を予感する潔さを感じるのは私だけではないでしょう
義経、後醍醐天皇、そして秀吉と晩年そして死後に不運に見舞われた 人達もまたこの吉野とは深い関係をもっています

■金峯山寺・蔵王堂

金峯山寺蔵王堂は吉野の中腹に建っている巨大な木造建築物で、 何度も焼失再建を繰り返していますが、現在の建物は 1652年に豊臣一族によって建てられたものです
縦横36m、高さ34mとほぼ正方形に近い巨大建築物ですが、 裳階を付けているせいかそれ程大きくは感じられません。 檜皮で葺かれた入母屋の柔らかさのせいかも知れません
ちなみに現在の東大寺大仏殿は1691年に再建、幅57.5m、 奥行き50.5m、軒高49.1mあります





■吉野 金峯山寺・蔵王堂










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