高野山を訪ねました。
816年に空海が開いた修行の場は、今では120近い塔頭が建ち並び、
標高800mにある天空の宗教都市とも云われています。
高野山にはたくさんの塔が建っていますが、日頃目にする
三重塔や五重塔ではなく多宝塔という独特の形態をしています。これは一層目は
正方形、二層目は円形の平面上に単層の屋根が乗るという日本独自の形態で、
空海が初めて創り上げたと云われています。
高野山の中心壇上伽藍にある朱塗りの巨大な塔「根本大塔」は、空海が発願し空海の
死後に完成した日本最初の多宝塔でしたが、何度も焼失し、現在の塔は1937年に完成した
コンクリート造の建物です。