このプリアカンも、幾重にも塀や回廊でつながれた巨大寺院ですが、
その一角に小さいけれども古代ギリシャ建築かと思わせるような
2階建ての石造建築物が残されています。2階床や屋根は多分木造で造られた為に
既に抜け落ちて存在していませんがラーメン構造のようにもみえます
12世紀末ジャヤヴァルマン7世が父の菩提寺として建てた巨大仏教寺院の一角に
あって、目的ははっきりしていませんが、当時多数いた僧侶たちが教義を学ぶための
図書館であったとも言われています。
ジャヤヴァルマン8世の時代、過激なヒンドゥー教徒の破壊にあって、多くの
仏像やデバター(女官)の壁面彫刻が削ぎ落とされています。