京都山科にある天照大神を祭る神社です。 山裾の高低差を利用して社務所、拝殿、外宮、内宮等が 連続的に配置され、内宮本殿に至るまでのシークエンスは 日本らしい自然と建築が一体となった景観となっいます。 本殿は京都では珍しい神明造で、屋根には千木や堅魚木が載っています。 応仁の乱で焼失したため、詳しい資料は残っていませんが、江戸期に 再興されたと伝えられています。
■京都散歩
2015年10月すばらしい秋晴れに誘われて、南禅寺の裏山を歩いてみました。 蹴上からインクラインに沿って15分ほど歩くと大文字に至る散歩道の 入口が見えてきます。 日向大神宮はその途中にある小さなお宮ですが、 伊勢神宮のミニチュアを思わせる本格的な神明造の本殿に至る 連続的な建築群は周囲の景観と深くかかわっていて、 自然を敬い且つ恐れながら一体化してきた日本人の 特徴をよく現している建物です。
■日向大神宮