アウランガーバードからエローラに向かう途中にダウラターバードと呼ばれる町があります。
ダウラターバード砦は標高200mの円錐形の丘に造られた、中部デカン地方で最も頑丈な砦の一つです。
砦全体の面積はおよそ95ヘクタールあり、その都市形態はユニークな軍事技術や
灌漑システムを備えていた上に
高度な政治や宗教で統治された要塞都市でした。
戦略上の位置や強固な防御機能によってここは難攻不落の要塞と呼ばれ、
12世紀から17世紀にかけて多くの権力者はこの領地を所有することを望み、
ここを占有することは大いなる誇りと名声、そして権威や傲慢さまで手に入れることが出来たのです。
砦は 階段状の吹き抜け、貯水池、ミナレット、ハマム、様々な宮殿 寺院、モスク、
巨大な岩を切り開いて造った10の窟から成り立っています。
水の供給システムは陶製パイプや排水ドレイン等が張り巡らされたユニークなものです。